ジョーカーをぜひ観に行ってほしい
また新しいジョーカーが生まれた。
先日、映画界で話題沸騰中の「ジョーカー」を観に行った。
アメコミ作品の中でも、マーベル系列(MCU)は必ず観に行くものの、
DC作品(スーパーマン等)には正直それほど関心がなく
家でも滅多に見ない私だが、これは映画好きとして随分前から気になっていた。
簡単に紹介すると、
”ジョーカー”とは、
DCコミックスのバットマンシリーズにおけるヴィラン(悪役)である。
(原作を詳細に読んではいないので私もそこまで詳しくはない)
悪役がいかにしてその道をたどるようになったのか、
そこが描かれた作品というわけだ。
*ほぼネタバレはしませんので見てない方もご安心ください*
数字もかなり伸びているらしく、
国内映画ランキング3週連続1位は、アメコミ映画では
「スパイダーマン3」以来の実に12年ぶりだそうだ。
(ちなみにこの前のアベンジャーズはコナンと競ったため公開初週のみの1位だったそう)
R15指定な点をみればなおさら偉業を成していることがみてとれる。
ジョーカーについて話すには少しだけ掘り下げたい話がある。
2年程前、名作と呼ばれる映画を片っ端から漁っていた際に、
「ダークナイト」という作品に出会った。
言わずと知れた巨匠ノーラン監督によるバットマンシリーズ3作品のうちの2作目。
この作品にも”ジョーカー”がでてくる。
ここではバットマンの宿敵として登場する。
この作品はフィルマークス4.3点を維持しつづけている超名作であり、
脚本、演技、映像、演出、どれをとっても素晴らしい。
最後まで通して作品の雰囲気がダーキーなのに、
演出や音響に派手な一面も見られて、
どの作品でも経験したことのない興奮に襲われたものだ。
なかでもジョーカーを演じた
という役者さんは本当に素晴らしい演技だった。
あれより恐ろしいヴィランはいないだろう。
あれが演技なのはまたある意味で恐ろしい。
そして、是非知っていただきたいのが、映画ファンでは有名な話なのだが、
映画史に残る見事な怪演を成したヒース・レジャーという方、
この「ダークナイト」公開前に亡くなっているのだ。
自殺や他殺ではなく、薬物過剰摂取という事故であった。
しかし、インタビューで毎日役のおかげでよく眠れず、
睡眠薬を服用していたと答えていたそうだ。
やはり、ヒースレジャーが28歳という若さであの世へ旅立ってしまったのは、
ジョーカーを演じたからなのではという噂は絶えない。
こういう話を知っていたためジョーカーにはかなり自分としても思い入れが強かった。
この映画にも知っている人にはわかるようなバットマンとの絡みがあって面白かった。
期待以上に鑑賞後はずっしりと重たくも考えさせられる複雑な気持ちにさせられた。
やはり今作の新しいジョーカーも見事でダークナイトのときとはまた違った新しい一面が見られた。主演のホアキン・フェニックスは偉大である。
これこそより多くの人に通じる、あるべき映画の形態なのではと感じた。
詳しいことはぜひ観に行って感じてほしい。
老若男女すべての人に勧めたい作品です。