めきめき映画

~鑑賞した映画を話す~

「メッセージ」 ’17年米アカデミー音響編集賞

コロナ禍のGWも終わり、外に出ればしっかり暑さを感じるようになってきた。

春服をほとんど着ることなく春が終わりそう(T-T)

 

4月は後半は大学も始まったものの、有り余る時間を活かすライフメイクに励もうと毎日1本以上の映画を見て1ヵ月で実に34本もの作品を見た。(Filmarksに記録してある。)しかしこの膨大な時間を学校の課題や読書、英語、料理(ほぼ毎日自炊の日々である。)、筋トレ等々いろんな方面に使おうと思っていたら半分以下に減ってしまったな……(このブログもその1つ?)まあしかたないでしょー

 

さて、今回観たのは「メッセージ」という分類でいうとSFの作品。

f:id:mekimekiminority:20200519190719j:plain

「メッセージ」エイミー・アダムス主演

原作は小説「あなたの人生の物語」で、映画原題タイトルは「Arrival」。かなりタイトルが改編している。2017年米アカデミー賞音響編集賞受賞作品。

主演は魔法にかけられて」のエイミー・アダムス。「アベンジャーズ」シリーズのホークアイ(クリントバートン)ことジェレミー・レナーも出演。この方はミッションインポッシブルシリーズにも出ている俳優さん。

 

内容。世界各地に未確認飛行体(というか浮遊体)が突然出現し、その異星人との対話が描かれる。主人公が言語学の第一人者として異星人の目的を探る。この解読が思っていたよりも複雑な話になってくる。

 

難解映画御用達の時間の概念である。相対性理論だとかミクロの話だとかが理論的に説明されると追いつけなくなることが多々ある。この映画ではそこまで物理学的な説明もされなかったためそこまで困らないが。

 

異星人襲来映画なんて今の時代有名なものだけでもごまんとあるが、この映画で特徴的なのは

言語学の視点から異星人との交流を描いているところだ。もちろん私は言語学など学んだことはないが、一般にもわかりやすく興味をそそるような点があり、とても面白かった。

 

なかでも「ソシュールの言語理論」的な話は非常に興味深い。話す言葉が異なれば世界の見え方も異なってくる。一般には「概念」があって「言語」が後に来るように考えられているが、実は「言語」によって「概念」が構築されているのではないか?という話である。既成の概念への疑問はときに見えなかったものを見せてくれるものだ。

 

全体的にアクションやコミカル要素もあまりなく、国間対立は多少あったが、そこにはリアリティを感じた。

 

また今のシーンが時間軸においてどこの話をしているのかがわからなくなるのもこの映画の重要な見どころ。あまりこれを言われてから観ようとも思わないかもしれないけれども笑笑。

 

ラストシーンの主人公の選択はこちらに考えさせてくれる。それでもそちらを選ぶのか!それともそれは必然か?といった感じに。ヒューマンドラマがしっかり核にはあって素敵であった。

 

また作品の至る所にちりばめられたループ構造も印象的だ。あまり詳細は言わないがこれは言われないと意識しなさそうだから、観るなら是非気にして欲しい!

 

総じて予想していたよりもはるかに良かった!

 

 

 

この作品は最近加入したU-NEXTで観たのだが映画だけで言うなればU-NEXTの作品数が一番だなと気付いた。初月は無料だし、コインももらえるので課金しなきゃみれないものも観れてしまう。これからどんどん活用していきたいと思ったーーーー

是非オススメ!  ↓  ↓  ↓  ↓