お笑いブームと芸人ラジオ 「おもしろい」
映画の話題ではございません。
2020年12月20日、Mー1グランプリ2020の決勝戦が放送された。
出場者数は、最多であった前年の5040組を上回る5081組。
昨年優勝のミルクボーイのネタが歴代最高得点をたたき出したことも記憶に新しく、お笑いに関心を寄せる人たちが増えているのではないかとおもう。
個人的に私は 兄弟漫才師ミキ のファンであり、今年こそ優勝と毎年応援しているのだが、今年は準々決勝で敗退した。
彼ら流のネタで勝負したいと意気込んだ結果があのネタになったそうだが(ラジオで本人たちが話していた)、絶対にあのネタは賞レース向けではなかったなあ。
ファンからしても面白くて笑う、というよりも微笑ましくて笑うようなネタだった。
コロナ禍で一人の時間が増えたこともあって、2020年はお笑い芸人のラジオを聴くことが多かった。
ミキに加えてミルクボーイに、空気階段、アルコ&ピース、和牛、そしてハライチの「ハライチのターン」などは特に面白い。
M-1の時期からはからし蓮根やラランド、アインシュタイン、ダイアン、キュウまで聞くようになった。
お笑い芸人のラジオ番組といえば、はがき職人と呼ばれるようなリスナー達のネタメールをパーソナリティが裁く姿が印象的である。
現に私もこの前、金曜深夜KBS放送の「ミキの深夜でんぱ」で自身のメールが初めて採用されて心踊ったものだ。
ラジオの魅力は耳を傾けているだけで、なるほどと共感したり腹の底から笑ったりできるところだろう。
テレビのように目をうつさなくともよいから洗濯や料理をしながらといった隙間時間に楽しむことができる。就寝時に聴くことも多々ある。
ラジコでタイムフリーで聴くことがほとんどなので、時間に縛られることもない。エリアフリーの機能ももちろん必須なので月400円でプレミアム会員である。
まさにラジオを聴かない日はない生活をしている私はこんな生活で
”おもしろい”ことでどんなに楽しませられているかを身にしみて感じている。
おもしろいと思うことが多ければ楽しい。楽しければ生きていて損はしない気がする。結局人間楽しく生きられればそれでいい。
だが面白いと思うことを人と共有するのは難しい。
特に漫才のネタで「このネタ面白いよねー」が伝わらないとき、なぜかつらい。
否定されると面白くない人と思われているようだからか?
面白くない人と思われるのが怖いからか?
これは関西人の気質特有か?(わたし大阪出身なんです。)
だから基本的に私は面白いと思うことの共有はしない。というかこわくてできない。
それが合わなかったときにこの人とは合わない、と自分で壁を作ってしまいそうだから。
実際、どうでもいいことをするYoutuberをあまり好きでない私は、
しょうもないことをするYoutuberを、「これおもしろいよねー」と言ってくる人に対して
(あーこの日と合わないな、、、)
と壁を作りがちである。
同じお笑いファンは特に怖い。笑いに対する評価が厳しい人ばかりだから、自分はミキのファンです、といった返事に
「あのうるさいコンビね」
だけならまだしも、
「あれのどこがおもろいん」
とか言われたときにはもうその人を嫌いになりそうである。
そんなこんなで共有しにくい漫才の面白さを、いつも誰にも発信でせずにひとりでラジオ・劇場・テレビ番組で吸収し、消化している。
これは寂しいことだろうか?
いや、人生楽しければそれでいいのである。
いつかまたミキの魅力についてただただ語る記事でも書こうかな。
おわり